世界GDPの半数占める「東アジア鉄道共同体」構想公開

韓国が朝鮮、中国、ロシア、モンゴル、日本、米国が参加する鉄道連結事業を中心とするの経済協力構想を公開した。

韓国の新聞「ハンギョレ」によると、国土交通部が主催する東アジア鉄道共同体(EARC)国際セミナーが4日、ソウルのコエックス・インターコンチネンタルホテルで開かれた。

東アジア鉄道共同体は文在寅大統領が2018年の光復節(8.15)の演説で提案、北東アジア6カ国と米国の参加のもと、鉄道を中心としたインフラ投資と経済協力事業を推進するための国際協議体。

現在、ロシア・モンゴル・中国が共同体への参加の意思を示し、ロシアのトカレフ交通省次官、モンゴルのバトボルド・サンダグドルジ道路交通省次官、中国のイェン・ホシャン国家鉄道局次官補がセミナーに参加した。

基調講演では、各国の鉄道運営状況を総合し効率的な物流運送が可能な4つの鉄道路線と30の経済協力事業を選出した。

4路線は①ソウル~平壌~北京~ウランバートル、②ソウル~平壌~ハルビン~チタ、③ソウル~元山(ウォンサン)~豆満江(トゥマンガン)~ハバロフスク、④釜山~江陵(カンヌン)~豆満江~ハバロフスクで、これらの路線を通じてユーラシア横断ベルト、中国‐モンゴル‐ロシア経済鉄道、京元線の復旧、豆満江国際観光共同事業などが可能になると分析した。

共同体参加国の国内総生産合計は全世界の49.8%に達し、人口は21億1000万人で世界人口の27.4%を占める事になるため、東アジア鉄道共同体により国家間協力が強化された場合、世界最大経済圏に飛躍できる可能性を秘めている。

6月、ウズベキスタンで開かれた鉄道国際協力機構(OSJD)閣僚会議では、韓国の国土部第2次官が朝鮮の鉄道相と会談、韓国側は東アジア鉄道共同体構想を説明したといい、関係者は「東アジア鉄道共同体が現実になれば、朝鮮の実益が最も大きいため、国際情勢がよくなれば参加するだろう」との見解を示した。

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元記者。 過去に平壌特派員として駐在した経験あり。 当時、KEDOの軽水炉建設着工式で、「星条旗よ永遠なれ」をBGMとして意図的に流しながら薄ら笑いを浮かべていた韓国側スタッフに対し、一人怒りを覚えた事も。 朝鮮半島、アジア、世界に平和な未来が訪れんことを願う、朝鮮半島ウォッチャー。 現在も定期的に平壌を訪問している。