「悪い癖から直して来るべき」 朝鮮外務省第1次官が談話、米国の接触要請を一蹴

朝鮮外務省の崔善姫第1次官は17日、米国のバイデン新政権が朝鮮に対し水面下で朝米接触を要請してきたことと関連して次のような談話を発表した。

以下全文

米国は2月中旬から、ニューヨークを含む複数のルートを通じて我々との接触を試みてきた。

米国は最近、複数のルートを通じて電子メールと電話メッセージを送って我々との接触を要請し、合同軍事演習を始める前日の夜にも第3国を通じて我々が接触に応じることを再び懇請するメッセージを送ってきた。

しかし、我々は再び米国の時間稼ぎ劇に応じたり、拒否したりする必要がないと思う。

既に、米国の対朝鮮敵視政策が撤回されない限りいかなる朝米接触や対話も行われないという立場を明らかにし、したがって、我々は今後も引き続きこのような米国の接触の試みを無視するであろう。

対話自体が実現されるには、互いに同等に対座して話し合う雰囲気が作られなければならない。

しかし、米国で政権が変わった後、響き出たのはヒステリックな「北朝鮮脅威」説と無鉄砲に言い触らす「完全な非核化」云々だけであった。

ホワイトハウス、国務省、財務省、司法省などが次々と出て、米国は相変わらず北朝鮮抑止に重要な関心を向けているだの、追加制裁や外交的刺激を含むどんな手段を使うかについて検討しているだのという詭弁を並べ立てたかとおもえば、我々に反対する国際会議を招集する、「合同注意報」を発表する、誰それに対する起訴劇を演じるなどの強圧的な姿勢を維持している。

米軍部は、密かに軍事的脅威を引き続き加え、夥しい偵察資産を動員して我々に対する偵察行為を働いており、内外の一様な憂慮と反対にもかかわらず、我々を狙った侵略的な合同軍事演習を公然と繰り広げた。

あくまでも我々を謗り言い掛かりをつける癖も、やはり直せていないようだ。

米国は、我が国家の防疫措置に対しても、いわゆる「人道支援」を阻害するという極めて非常識な詭弁を吐いた。

日本を訪問した米国務長官が複数の圧迫手段、あるいは頑固な手段などが全て再検討中であると言い立てて我々を甚だしく刺激したが、この先南朝鮮に行ってまた世界が驚くどんなに非常識な詭弁を並べ立てるか、気になる。

我々と一度でも対座することを望むなら、悪い癖から直して初めから態度を変えるべきである。

我々は、米国の新政権が最初からよくないことだけを選んでするのを一つ一つ記録して見守るであろう。

朝米接触を時間稼ぎ用、世論作り用に使う浅はかな手口は、自らやめる方がよかろう。

新しい変化、新しい時期を感じ取り、受け入れる準備もできていない米国と対座しても惜しい時間だけが無駄になる。

シンガポールやハノイでのような機会を二度と与えないということを明らかにする。

米国がよく使う制裁という悪戯も、我々は喜んで受けてやるであろう。

米国は、自分らが対朝鮮敵視政策を引き続き追求する中で、我々が果たして何をするかについてよく考えてみる方がよかろう。

我々はすでに、強対強、善対善の原則に基づいて米国を相手するということを明白にした。

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ABOUTこの記事をかいた人

元記者。 過去に平壌特派員として駐在した経験あり。 当時、KEDOの軽水炉建設着工式で、「星条旗よ永遠なれ」をBGMとして意図的に流しながら薄ら笑いを浮かべていた韓国側スタッフに対し、一人怒りを覚えた事も。 朝鮮半島、アジア、世界に平和な未来が訪れんことを願う、朝鮮半島ウォッチャー。 現在も定期的に平壌を訪問している。