JSAを非武装化、南北とUN軍司令部が協議へ

朝鮮と韓国、在韓UN軍司令部が、板門店共同警備区域(JSA)の非武装化に向けた措置を話し合うための3者協議を行うことになる。 韓国の聯合ニュースが15日報じた。

JSAの非武装化は、9月の南北首脳会談の際に発表された「板門店宣言の履行に向けた軍事分野合意書」に盛り込まれた。 これに基づき、南北とUN軍司令部は地雷撤去完了から5日以内に見張り所の兵力と火器を撤収することになる。

南北は今月1日からJSA一帯で地雷の撤去作業を進めており、北側は数発の地雷を見つけ出して撤去したという。

3者協議は佐官級将校などが行う模様。 今週で完了する地雷撤去作業の結果を確認した上で、この先1カ月以内にJSA非武装化の措置を終える計画。 見張り所の兵力と火器の撤収、互いを監視する装備に関する調整と関連情報の共有、非武装化措置の相互検証など、詳細な手順について協議する。

非武装化の合意に従ってJSA内の見張り所が撤収する。 ただ、JSA外側に位置する見張り所はそれぞれ1カ所ずつ維持される見通し。

協議はJSA非武装化後に用いる勤務規則、南北の非武装軍人が至近距離で合同勤務する形態なども話し合う。

非武装化が完了すれば、南北の各35人(将校5人と兵士30人)が非武装人員として共同警備にあたる。黄色の地に青色で「板門店民事警察」と描かれた腕章を左腕に装着する。

今後、JSA内では南北の民間人と外国人観光客なども午前9時から午後5時まで軍事境界線を跨いで南北双方を歩き回れるようになるが、越境することを念頭に置いた対策も講じられるとみられる。

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元記者。 過去に平壌特派員として駐在した経験あり。 当時、KEDOの軽水炉建設着工式で、「星条旗よ永遠なれ」をBGMとして意図的に流しながら薄ら笑いを浮かべていた韓国側スタッフに対し、一人怒りを覚えた事も。 朝鮮半島、アジア、世界に平和な未来が訪れんことを願う、朝鮮半島ウォッチャー。 現在も定期的に平壌を訪問している。