(転載)「チェ・ヨンシクの北生活」 北の人権について騙る人々の実体 

最近、アメリカのある人権団体で、北の女性たちの性的暴行実態を告発するという資料を発表しました。 脱北者を対象にアンケート調査したとしながら、さも、北は性的暴行が蔓延している社会であるかのような図々しい嘘を、世間の人々の前で平然とつきました。

以前、南で脱北者の犯罪率に対する資料を見た記憶がありますが、暴行が大部分を占め、性犯罪は南(の人)に比べればほぼゼロ状態だった記憶があります。

その前に一つ話したいことは、大概のアメリカや西側の反北人権団体が北の人権実態を調べるのは、南の反北脱北者団体だという事です。

知りたい人間も、知らせる人間も、どういう言葉が聞きたいのか、どんな言葉を話すべきかをよく心得ています。

ましてや、反北脱北者のうちで真面目に暮らしていた人間はほぼいないのに、この者たちは自身が彼の地で行った悪行を、まるで彼の地の人々の大部分が行っているように話し、あの社会を完全な生き地獄のように捏造してしまいます。

兵士で軍服務を終えたり、軍服務中に悪事を働いて追い出されたくせに、自身が指揮官をしていたと嘘をつき、平凡な労働者が幹部に、看護師が医師に、幼稚園で炊事をしていた女が学校教師に、映画撮影の補助的役割だった人間が有名俳優になる等、とても呆れ返る程です。

これを南の情報機関は知らないのか? とてもよく知っています。 知りながらも、かえって彼らを唆して利用しました。

北は政治体制上、社会情緒上、性犯罪が起こる確率がとても少ない国です。

前に北の女性軍隊で軍人として服務したという脱北女性がTV番組に出演して、まるで、北の女性軍人も性暴行に苦しめられているかのように描写していたけれど、そのTVを壊してやりたかったです。 その放送が流れる少し前に南の軍隊で性的暴行を受けた女性軍人が自殺する事件が起こったのです。

私は女性ではないので女性軍人生活を詳しくは知りませんが、その道徳性についてはよく知っています。

北の軍隊は、軍事組織である前に政治組織です。 軍隊の中の戦闘単位ごとに党組織、青年組織という政治組織が存在し、常に政治、道徳的教養と指導を並行しています。

特に女性軍は旅団、師団党委員会が特別な関心を払って導いてくれます。

南の女性軍には兵士がいませんが、北には砲兵、警備部隊、特殊部隊など、女性だけで組織された中隊、大隊級部隊が少なくなく、指揮官と兵士のすべてが女性です。

そこで兵士として生活する女性軍人のすべての軍生活、政治活動は同じ女性である部隊指揮官が保証し責任を負います。

一言でいうと指揮官学校入学、入党など自身の発展を中隊長、政治指導員が責任を負うという事です。 そして、中隊長、政治指導員は遠からず除隊する乙女たちです。

だから、指揮官も女兵士も出世のために、入党するために性上納し性的暴行を受けても話せないというTV放送は完全なる捏造、情報操作です。

一言付け加えるとすれば、北の軍人たちは道徳、精神的にとても健全です。

幼いころからとても健全な環境の中で育ち、ものごころついてからは抗日パルチザンの歴史と共に民族受難の歴史を学び成長し、歴史を学びながら感動して涙を流し、自身もそのように生きようと決心しながら育ちます。

そんな青年たちと、その時代を経験し検証された指揮官らで構成される軍事政治組織では想像もできない事なのに、南のメディアはまさに、南の現実にいくつかさらに上乗せして北に被せます。

一言更に付け加えるならば、青春男女の集団である北の軍隊でも、互いに惹かれ合う男女同士が恋愛もこっそりとして除隊後に結婚したりもします。

彼の地も人間が暮らしているゆえ、性暴行犯が全く無いわけではないです。

南に逃げた脱北者のうち、特に反北脱北者の中にそのような犯罪を犯した人間がいます。

彼の地では、未成年者の性暴行など想像するのも難しいし、一般の性暴行犯もその罪質に応じて死刑も執行されます。

運よく教化所に入ったとしても、出所して人扱いを受けて生きることは不可能です。

だから、彼の地で様々な犯罪を犯し彼の地の人民から人間扱いされないがゆえに、南に来て人権打令するような気もします。

彼の地は法が厳しくてそのような犯罪が起きないのではありません。

社会的認識、人民たちの意識、全般的な文化的情緒が、そんな非正常的な行為が育つことを許しません。

しかし、彼の地で自身が犯した悪行を考えもせず、彼の地の人々からろくに人間扱いされなかったと、その腹いせに自身の生まれ育った地を悪魔化することを金儲けの手段として考える人間たちは、本当に憐れな人生でしょう。

そんな人間を利用して北の地を非難する勢力も、そんなことで食べて堕落した人生を生きる金を稼ぐことで満足するのであれば、それまた禽獣と違わないと思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

元記者。 過去に平壌特派員として駐在した経験あり。 当時、KEDOの軽水炉建設着工式で、「星条旗よ永遠なれ」をBGMとして意図的に流しながら薄ら笑いを浮かべていた韓国側スタッフに対し、一人怒りを覚えた事も。 朝鮮半島、アジア、世界に平和な未来が訪れんことを願う、朝鮮半島ウォッチャー。 現在も定期的に平壌を訪問している。