(資料)「我々は制裁の解除などに恋々としない」 朝鮮外務省スポークスマン談話

朝鮮外務省スポークスマンが26日、米国の対朝鮮敵対行為と関連して談話を発表した。

以下全文

米国が我々に対する敵対行為をさらに露骨にする尋常でない動きを示している。

最近だけでも、米国はあらゆる虚偽と捏造で一貫した「人身売買報告書」と「国際宗教自由報告書」で我が国家を悪辣に謗った一方、我々を敵と規定して制裁を引き続き加えることを求める「国家非常事態」を1年延長する劇を演じた。

特に、米国務長官ポンペオはある記者会見で、朝米実務協商可能性に関連する質問に対し北朝鮮経済の80%以上が制裁を受けていることについて皆が覚えるのが重要であると力説しながら、制裁が朝米対話を可能にしているかのように詭弁を並べ立てた。

ポンペオの言葉通りに現在、米国の制裁が我が経済の80%以上に及んでいるとすれば、100%水準に引き上げるのが米国の目標であるのかということである。

これは、シンガポール朝米首脳会談で採択された朝米共同声明に対する正面切っての挑戦であり、対朝鮮敵対行為の極みである。

諸般の事実は、制裁・圧迫で我々を屈服させてみようとする米国の野望には少しも変わりがなく、いっそう露骨になっているということを如実に示している。

米国が唱える「国家非常事態」と言えば、2008年6月に米行政府が我々を「敵性国貿易法」の適用対象から削除しなければならなくなると、我々を引き続き敵と規定しておいて対朝鮮制裁をそのまま維持する目的の下で考案したものとして、極悪な敵視政策の所産である。

朝米首脳たちがいくら新しい関係樹立のために努めるとしても、対朝鮮敵対感が骨髄に徹した政策作成者らが米国政治を牛耳る限り、朝米関係の改善も朝鮮半島の非核化も期待しがたい。

米国は、錯覚してはならない。

国務委員会委員長同志が述べたように、我々は制裁の解除などに恋々としない。

我が国家は米国の制裁に屈服する国ではなく、米国が叩きたいなら叩き、叩きたくないなら叩かない国などではなおさらない。

誰であれ、我々の自主権、生存権を踏みにじろうとするなら、我々は自衛のための実力行使の引き金を引くであろう。

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元記者。 過去に平壌特派員として駐在した経験あり。 当時、KEDOの軽水炉建設着工式で、「星条旗よ永遠なれ」をBGMとして意図的に流しながら薄ら笑いを浮かべていた韓国側スタッフに対し、一人怒りを覚えた事も。 朝鮮半島、アジア、世界に平和な未来が訪れんことを願う、朝鮮半島ウォッチャー。 現在も定期的に平壌を訪問している。