「対北朝鮮外交の次のステップは核の『凍結』」　元CIA高官が主張

マイケル・モレル元CIA副局長が14日（現地時間）、CNNへの寄稿で「トランプ大統領の対北朝鮮外交の論理的な次のステップは『凍結』だ」との予想を示した。

モレル氏は、オバマ政権下の2010〜2013年にCIA副局長として朝鮮との水面下交渉を担当した人物。

モレル氏は、朝鮮の核長距離ミサイルプログラムの凍結は、二つの理由で良いと主張、朝鮮の武器プログラムの除去または大きな制限につながる信頼関係を構築することができるとした。

また、凍結せずに時間が過ぎれば、朝鮮の核兵器と長距離ミサイルの規模が増え米国の安全保障の脅威が増大するだけでなく、交渉の過程でも朝鮮のテコが大きくなることがあると主張した。

モレル氏は、凍結に意味を持たせるには二つの条件が満たされなければならないと強調、「最も重要なことは、凍結が最終目標ではないことを明らかにすること」「そのためには、米国が凍結の見返りに何を与えるにしても、大きな経済制裁を残して平壌への圧力を維持しなければならない」とした。　凍結に対する相応措置としては、開城工業団地再開などの一部の制裁緩和と平壌とワシントンに利益代表部を開設することなどを例に挙げた。

モレル氏は「トランプ政府内で凍結を暫定的措置として検討する者たちは、私の考えでは、米国の安全保障に最善だと考えているだろう」「このような措置が、北朝鮮の核プログラムを削除したり大きく制限する最終的合意にはるかに早くつながるだろう」と述べた。