米国防総省、「斬首作戦」訓練実施の報道を否定

米国防総省が、「朝鮮日報」などの韓国メディアが最近、米特戦司令部が、北朝鮮軍基地を襲撃して要人を捕獲する「斬首作戦」の訓練を実施したと報じた事と関連して「とてつもなく危険な報道」だと否定した。

朝鮮日報は23日、単独スクープとして「在韓米特殊戦司令部が先月、韓国軍特戦隊員と共に北朝鮮軍の基地を襲撃して仮想の要人を捕獲する内容の訓練を群山基地で実施したことが22日、明らかになった」と報じた。

朝鮮日報は「北朝鮮軍首脳部を除去する一種の『斬首作戦』の訓練をしたわけだ」と説明、この報道以降、ほとんどの韓国メディアが「韓米特殊部隊員が先月、仮想の北朝鮮軍基地を襲撃して拉致された要人を救出する訓練をしたことが分かった」と後追いで報じた。

朝鮮日報は根拠として、米国防総省が今月16日に特戦隊員の訓練写真12枚を公開した点と、特戦隊員が建物の内部を襲撃する訓練が盛り込まれた動画が「YouTube」にアップされた点を挙げた。

しかし、米国防総省の関係者は24日、朝鮮日報の報道に関する立場を問う記者に対し「米国防総省が、このような訓練を実施しただとか、デジタルプラットフォームにこの種の映像があったという主張はとんでもないものだ」「このような報道は間違っただけでではなく、無責任で、非常に危険である」と強調した。 また、米国防総省の別の関係者も「この報道は明らかに間違っている」と一蹴した。

韓国軍関係者も「韓米が日常的に進行中の訓練の一環」「これを斬首作戦などに拡大して報道するのは全く根拠がない」と否定した。

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元記者。 過去に平壌特派員として駐在した経験あり。 当時、KEDOの軽水炉建設着工式で、「星条旗よ永遠なれ」をBGMとして意図的に流しながら薄ら笑いを浮かべていた韓国側スタッフに対し、一人怒りを覚えた事も。 朝鮮半島、アジア、世界に平和な未来が訪れんことを願う、朝鮮半島ウォッチャー。 現在も定期的に平壌を訪問している。