「朝鮮に関する西側メディア報道、信じてはいけない」 ジム・ロジャーズ氏

「世界3大投資家」の一人として数えられるジム・ロジャーズ氏が、朝鮮に関する西側メディアの報道を信じてはいけないと指摘した。

ロジャーズ氏は、週刊朝日の連載企画「世界3大投資家 ジム・ロジャーズがズバリ予言 2020年、お金と世界はこう動く」のなかで、韓国の一部メディアが新型コロナウィルスが原因で朝鮮の兵士180人が死んだと報じたことと関連して、「こういった情報は信じてはいけない。 北朝鮮に関する韓国のニュースは、反北朝鮮のプロパガンダでしかない。 韓国メディアが北朝鮮国内で新型コロナの死者が1万人出たと報じても、私は信じないだろう」と語った。また、 同様の理由から日本や米国の北朝鮮報道も同様に信じてはいけないとも強調した。

ロジャーズ氏は、朝鮮の情報を正しく理解しようと思うなら異なる情報源から話を聞くことだと指摘、「たとえば、北朝鮮について書かれた五つの国の新聞を読み比べてみればいい。 英語しか話せなくても、日本、中国、ロシア、中東には英語で発信するメディアがある。 それぞれの報道には、大きな違いがあるように見えて、共通している部分も多い。 そのことに必ず気づくはずだ。 もちろん、慎重に情報を取捨選択しても、間違うことはある。 それでも、長い年月をかけて世界各国の複数の情報源を得るように努力することが大切だ。 ただし、繰り返しになるが、どの国のメディアもウソをつくことを忘れてはならない」と主張した。

彼は、私見では朝鮮はあと2年で外国に開かれた国になり、朝鮮半島の今後10~20年は、投資家から最も注目される地域になると述べ、自身が朝鮮に最後に行ったのは2013年で、この時、朝鮮では大きな変化が起きていたと語った。 曰く、それ以前に朝鮮に行った時は、人々は鎌を使って手作業で草刈りをしていたが、2013年に市場に行くと大きな敷地に数百の店が並んでおり、世界中から食べ物も良質のお酒も揃って電化製品も売っていたとの事。

ロジャーズ氏は「『北朝鮮は、都合の良い場所だけを見せただけだ』と言う人もいるだろう。 特に、日本のメディアはそんなことを言う。 だが、ちょっと考えてほしい。 何百もの出店に食べ物やものがあふれていて、何千もの客が歩いている。 それが私のためだけにやっているのだろうか。 市場の中はいくらでも歩き回ることができ、ビールも飲めた。 『北朝鮮では餓死者が相次いでいる』というプロパガンダとはずいぶん違ったものだ」と指摘した。

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元記者。 過去に平壌特派員として駐在した経験あり。 当時、KEDOの軽水炉建設着工式で、「星条旗よ永遠なれ」をBGMとして意図的に流しながら薄ら笑いを浮かべていた韓国側スタッフに対し、一人怒りを覚えた事も。 朝鮮半島、アジア、世界に平和な未来が訪れんことを願う、朝鮮半島ウォッチャー。 現在も定期的に平壌を訪問している。