ロッテ、南北協力事業計画に着手

韓国財閥大手のロッテグループが南北経済協力事業計画に着手した。 聯合ニュースが報じた。

同グループは4月27日の南北首脳会談を前後して事業の準備に入り、製菓、飲料分野での進出が有力視される。 国際機関などを介した朝鮮への人道的支援も検討している。

ロッテは1995年に、グループ内に対北事業推進本部を設立。 朝鮮で主力菓子「チョコパイ」とミネラルウオーターを現地生産しようとした。 朝鮮の朝鮮烽火総会社との合弁で、平壌市楽浪区域に2300万ドル(約25億円)を投じ工場を新設する案もあり、傘下のロッテ製菓は98年に韓国政府から南北経済協力事業者の承認を受けている。 しかし、政治的要因により南北関係が冷え込み工場の設立には至らず、事業が中断した経緯がある。

その一方でロッテは、開城工業団地にチョコパイを供給してきた。2008年6月から14年末まで、月平均2億~3億ウォン(約2000万~3000万円)相当を供給した。 多くの朝鮮労働者が働いていた同工業団地には、ロッテ以外にもオリオンや、ヘテ、クラウンなどの製菓大手が似たようなチョコ菓子を供給したが、いち早く乗り出したロッテのシェアが90%以上を占めていたとされる。 この期間にロッテが供給したチョコパイは計123万箱、122億ウォンに上るという。

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元記者。 過去に平壌特派員として駐在した経験あり。 当時、KEDOの軽水炉建設着工式で、「星条旗よ永遠なれ」をBGMとして意図的に流しながら薄ら笑いを浮かべていた韓国側スタッフに対し、一人怒りを覚えた事も。 朝鮮半島、アジア、世界に平和な未来が訪れんことを願う、朝鮮半島ウォッチャー。 現在も定期的に平壌を訪問している。