RADWIMPS、ソウル公演チケットキャンセル相次ぐ

日本のロックバンド、RADWIMPSのソウル公演チケットのキャンセルが相次いでいる。

RADWIMPSは、2016年に公開されたアニメ映画「君の名は。」の主題歌「前前前世」で知られる。 映画は韓国でも大ヒットを記録し、マニアなファンが多い。

RADWIMPSは、2014年に行った初の韓国公演で800席のチケットを完売させた。 2017年夏には韓国の大型ロックフェスのヘッドライナー(主役アーティスト)を務めた。

公演関係者によると、5日18時からソウルで行われるRADWIMPSコンサートのチケット販売率は、2日現在で約50%に留まっていると言う。 2400席分のチケットのうち、現在までに売れたのは計1200席ほど。

チケット販売を手がける予約サイト関係者によると、自社が引き受けた1200席のうち、いったんは1000席売れたが、約400件のキャンセル、払い戻しが発生したという。

もう一方の予約サイト関係者は、来韓公演では衝動的にチケットを購入するも入金をせずに自動キャンセルになるケースが一定割合あるとしながらも、「RADWIMPSの場合は他の公演に比してキャンセル率が高い」と話した。

背景としては、新曲が「軍国主義的」と物議を醸していることが影響している。

6月にシングルのカップリング曲としてリリースした「HINOMARU」の歌詞が「右翼的」との指摘を呼び物議を醸し出した。 「この身体に流れゆくは 気高きこの御国(おくに)の御霊(みたま)」「さぁいざゆかん 日出づる国の御名の下に」といった歌詞が日本軍国主義を連想させるとの批判が湧き上がった。

これを受け、作詞したボーカルの野田洋次郎氏がTwitterで軍歌を書こうという意図は「1ミリもありません」と反論、「この曲は大震災があっても、大津波がきても、台風が襲ってきても、どんなことがあろうと立ち上がって進み続ける日本人の歌」だと釈明した。さらに「戦時中のことと結びつけて考えられる可能性があるかとふに落ちる部分もありました。傷ついた人達、すみませんでした」と謝罪した経緯がある。

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元記者。 過去に平壌特派員として駐在した経験あり。 当時、KEDOの軽水炉建設着工式で、「星条旗よ永遠なれ」をBGMとして意図的に流しながら薄ら笑いを浮かべていた韓国側スタッフに対し、一人怒りを覚えた事も。 朝鮮半島、アジア、世界に平和な未来が訪れんことを願う、朝鮮半島ウォッチャー。 現在も定期的に平壌を訪問している。