朝鮮、外資誘致対象を相次いで打ち出す

朝鮮が外資誘致を本格化させている。

ウェブサイト「朝鮮の貿易」によると、朝鮮は「新義州国際経済地帯」への外資誘致を開始した。

朝鮮は先端技術産業、貿易、観光、金融、加工などを結合した複合経済開発区の建設を目的とし、合弁方式による開発を目指す。

土地の賃貸期間は50年。 開発予定地は朝鮮の西北端に位置し、北東は義州郡、東と東南は新義州市、南は竜川郡と隣接、西は中国の丹東市と鴨緑江を挟んで接する。(E 123°33′~124°21′, N 40°02′ ~ 40°11′)

新義州市には貿易港と国境橋頭、国際鉄道駅があり、朝中両国を結ぶ橋が仕上げ段階にあり、国際通信のための逓信網建設にも問題がない。

新義州の経済で基本をなす工業は、機械、化学、紡織、製靴、製薬、食料、日用品工業などだ。

機械工業は主に建設機械、紡織機械、電気機械、採掘設備、染色設備、農耕機械生産で構成されており、化学工業の基本は化学繊維、製紙、基礎化学製品生産だ。 建材工業では壁石材、板ガラス、セメント生産が基本。

新義州市は朝鮮の消費品生産においてかなり大きな比重を占める軽工業基地であり、基本は紡織工業で紡績、織布、染色、熱処理に至るまで、総合的生産工程に基づき紡績糸と高級洋服生地を生産している。

また、質の良い靴と化粧品類、様々な飴菓子類を生産する複数の中央及び地方産業工場を有している。

今回の開発予定地は鴨緑江沿岸地域の有利な条件にあり、国際的な市街地として開発出来るポテンシャルを秘めている。

朝鮮は、中国の丹東市に観光客が年平均で1000万人以上行き交う条件下で、鴨緑江流域にテーマパークをはじめとする観光遊覧区を造成し、早い期間で多くの観光収入を得、朝中親善橋の他にも2014年に完工した朝中鴨緑江新橋と国際空港、国際港、発達した道路網と鉄道網を新たに建設し、巨大な経済規模と特徴的な最新情報技術産業区、競争力ある生産業区、物流区域、貿易及び金融区域、公共奉仕区域、観光区域などが集中配置される総合的な経済区、世界的な国際都市として開発する計画だ。

一方、朝鮮は「興南工業開発区」の投資も募集している。

開発区は、保税加工、化学製品、建材、ハードウェア製作を主とする工業区を建設することを目的としており、外国企業や外国人投資家との間の合弁開発企業を設立し、開発する方法で進められる。 土地賃貸期間は50年、総投資額は約1億US $だ。

対象の位置は、咸鏡南道中部東海岸の咸興湾に流れ込む成川江下流の咸州境界に位置している咸興市海岸エリアの一部地域。(東経:127°33 ‘、北緯:39°50’)

予定地は対外的な人員、物資の搬出入に非常に有利な条件を備えている。 興南工業開発区の電力確保に関しては、近くに能力が大きい長津江発電所、ホチョン江発電所、赴戦江発電所があり、咸興市が道所在地なので通信保証に必要な逓信網の構築に大きな支障がなく、成川江下流と隣接しており、水確保の条件が良い。

また、有名な観光資源である麻田海水浴場と麻田ホテルがあり、投資家の事業条件に有利である。

この地域は、興南港と近く、古くからの化学工業および大規模機械製作工業地域としての特性を生かして、化学製品の生産、触媒の生産、機械設備製造、建材および薬品生産を主とする工業開発区を建設する予定だ。

生産された製品は、需要に応じて海外に輸出したり国内需要を確保する。

周辺に位置している竜城機械連合企業所、2.8ビナロン連合企業所、興南肥料連合企業所、咸興木材加工工場、咸興シリカートレンガ工場などの大規模な工場、企業所を介して必要な設備と原材料、賃加工製品を生産保障できるようにする。

試験段階での開発区建設が成功すれば、投資家の需要に合わせて咸州方向にさらに拡張する予定だ。

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元記者。 過去に平壌特派員として駐在した経験あり。 当時、KEDOの軽水炉建設着工式で、「星条旗よ永遠なれ」をBGMとして意図的に流しながら薄ら笑いを浮かべていた韓国側スタッフに対し、一人怒りを覚えた事も。 朝鮮半島、アジア、世界に平和な未来が訪れんことを願う、朝鮮半島ウォッチャー。 現在も定期的に平壌を訪問している。