フェイクで「北の脅威」煽る米メディア

コリョ・ジャーナル

今度はCNNだ。 米国メディアの「北朝鮮悪魔化」捏造が止まらない。

CNNは5日(現地時間)、「最新の衛星画像」を基に、朝鮮が6月の朝米首脳会談以降、長距離ミサイル基地を大幅に増強したと報じた。

それによると、増強したの両江道金亨稷郡ヨンジョ洞にあるミサイル基地で、「これまで公式に確認されていなかった別の施設も拡張されている」らしい。

CNNはこの日、独占入手したする衛星写真11枚を公開、朝鮮が「ヨンジョ洞ミサイル基地」で拡張工事を行っていると主張した。

CNNはここで、かの「専門家」、ミドルベリー国際学研究所 東アジア不拡散プログラムのジェフリー・ルイス所長を引っ張りだし、「建設作業は、6月シンガポールでの朝米首脳会談以降も継続されてきた」と主張した。

ルイス氏は「金正恩委員長が非核化の意志を表明しながらも、朝鮮は引き続き核、ミサイルの生産と配置をしてきた」し、「この基地は、核兵器搭載はもちろん、米国を打撃することができる新型長距離ミサイルを収容することができる強力な候補基地」と主張した。

しかしだ。

CNNが報道したミサイル基地は、すでに1999年7月からその存在が知られており、当時もマスコミにも報道されるほど公開された場所。

CNNは、「新事実の根拠」を作り出そうと、「今回の衛星写真は、既存の施設から約7マイル(11㎞)離れたところに新しい施設の工事が行われていることを示している」とする「専門家」の主張を引用してみせたわけだ。

だが、CNNが該当追加工事箇所として発表した衛星写真の日付は、なんと2004年の撮影となっている。 また、2013年から2018年まで、その「追加トンネル工事」などの衛星写真4枚を提示し比較したが、何の違いもない。

CNNは、ルイス氏の主張を基に、このミサイル基地が米本土も打撃することができる、つまり、核兵器搭載可能な有力な大陸間弾道ミサイル(ICBM)基地だと報道した。 特別な違いもない2018年に撮影された写真を最後に提示しつつ、朝鮮が6月の朝米首脳会談後もミサイル基地での拡張工事を「秘密裏」に続けていると根拠のない主張をしている構図だ。

CNNが「根拠」とするルイス氏だが、以前も「とんでも主張」を繰り広げ、それらが根拠のない「個人的妄執」であることが晒されている。(参照:「専門家の個人的主張」に振り回されるメディア

これに先立ち「ニューヨークタイムズ(NYT)」も11月12日、CSISの「報告書」に飛びついて、「新しい、隠されたミサイル基地」を発見したかのように報道、事実ではない事が明らかとなり非難を招いている。

米メディアのこのような報道姿勢は、朝米交渉を進めようとすると「朝鮮不信」を助長、拡散させて、これを頓挫させようとする典型的な手法なのだが、問題は、このような捏造を米国メディアが報道すれば、なんの検証もないまま、さも事実であるかのようにそれが拡大される構図が絶え間なく続いていることだ。

ましてや、金正恩国務委員長の年内ソウル訪問の実現が注視される4回目の南北首脳会談と、年明け早期の2回目の朝米首脳会談に向けた駆け引きが水面下で繰り広げられる中、このような悪意の捏造報道が繰り返されるのは看過できない。

米国政府は今回のCNN報道について「朝鮮の動きは注視しているが、情報については話せない」(国防総省)として距離を置いているが、このような悪意の「フェイクニュース」にはしっかりと釘を刺すべきだろう。(Ψ)

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元記者。 過去に平壌特派員として駐在した経験あり。 当時、KEDOの軽水炉建設着工式で、「星条旗よ永遠なれ」をBGMとして意図的に流しながら薄ら笑いを浮かべていた韓国側スタッフに対し、一人怒りを覚えた事も。 朝鮮半島、アジア、世界に平和な未来が訪れんことを願う、朝鮮半島ウォッチャー。 現在も定期的に平壌を訪問している。