「国際的な核拡散防止制度を崩す張本人は他ならぬ米国」 朝鮮外務省報道局対外報道室長

朝鮮外務省の報道局対外報道室長が、米国がオーストラリアに原潜建造技術を譲り渡すことを決定したことを受けて20日、朝鮮中央通信社の質問に答えた。

以下全文

最近、米国が英国、オーストラリアと3者安保協力体を樹立し、オーストラリアに原潜建造技術を移転することにしたのは、アジア太平洋地域の戦略的バランスを破壊し、連鎖的な核軍備競争を誘発させる非常に好ましくない、危険極まりない行為である。

中国をはじめとするわれわれの周辺諸国が米国の今回の行為を巡って地域の平和と安定、国際核拡散防止制度を破壊し、軍備競争を激化させる無責任な行為と糾弾したのは、至極当然である。

米国の同盟国までも「残忍かつ一方的であり、予測不可能な決定」「背に刃物を刺す背信的な行為」と非難している。

今回の決定が「インド太平洋地域の安全のためのもの」と言ったホワイトハウス報道官の発言は、いかなる国であれ自国の利害関係にだけ合致するなら核技術を拡散しても構わないという主張として、国際的な核拡散防止制度を崩す張本人が他ならぬ、米国であることを示す。

新しい行政府の執権後、いっそう濃厚に現れている米国の二重基準行為は、普遍的な国際規範と秩序を破壊し、世界の平和と安定を厳重に脅かしている。

現在の情勢は、変遷する国際安保環境に対処するには、長期的な眼識で国家防衛力を強める事業を片時も引き延ばしてはならないということを再度実証している。

われわれは、米国がこのような決定を下した背景と展望について厳密に分析しており、わが国家の安全に少しでも否定的な影響を及ぼす場合、必ず相応の対応をすることになるであろう。

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元記者。 過去に平壌特派員として駐在した経験あり。 当時、KEDOの軽水炉建設着工式で、「星条旗よ永遠なれ」をBGMとして意図的に流しながら薄ら笑いを浮かべていた韓国側スタッフに対し、一人怒りを覚えた事も。 朝鮮半島、アジア、世界に平和な未来が訪れんことを願う、朝鮮半島ウォッチャー。 現在も定期的に平壌を訪問している。