「制裁は外交の代わりをすることができない」 中露、対朝鮮制裁緩和を強く主張

UN制裁を強化して対朝鮮圧力を強めようとする米国に対し、中国とロシアが制裁の緩和を強く主張して出た。

中国とロシアのUN駐在大使は、朝鮮の飛翔体発射と関連して米国の呼びかけで11日(現地時間)に招集されたUN安保理会議で、朝鮮半島の状況を進展させるためには、対朝鮮制裁決議を緩和しなければならないと一斉に強調した。

中国は制裁を元に戻すことができる「可逆条項」を適用しようと要求、ロシアは「制裁緩和のロードマップ」を用意しようと提案した。

中国の張軍UN駐在大使は、「対朝鮮制裁は、それ自体が目的ではなく目的をなすための手段であるだけ」とし「できるだけ早く対北朝鮮制裁決議を反転することができる『可逆(reversible)条項』を適用しなければならない」と述べた。

大使は特に、朝鮮の7日の「重大試験」の発表と関連して「詳細は明らかになっていない」と指摘、「安保理は性急な結論を下してはならない」と主張し「今は朝鮮半島問題の政治的解決策を見つけることが非常に緊急である」と強調した。

ロシアのワシリー・ネベンジャUN駐在大使は 「制裁は外交の代わりをすることができない」と前提し、「朝鮮が、将来の利益を約束される代価として、全ての要求事項について無条件的な忍耐を要求されるのであれば、どんな進展が期待できるのか」と批判した。

また、「朝鮮だけの非核化ではなく、朝鮮半島全体の非核化に向けた道は信頼構築措置から始まる」と指摘、「制裁と圧迫だけではこの道に到達することができない」と強調しつつ、「制約を段階的に緩和するロードマップを用意することが不可欠だ」と説明した。

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元記者。 過去に平壌特派員として駐在した経験あり。 当時、KEDOの軽水炉建設着工式で、「星条旗よ永遠なれ」をBGMとして意図的に流しながら薄ら笑いを浮かべていた韓国側スタッフに対し、一人怒りを覚えた事も。 朝鮮半島、アジア、世界に平和な未来が訪れんことを願う、朝鮮半島ウォッチャー。 現在も定期的に平壌を訪問している。