(資料)「敵はやはり敵という結論を下すことになる」 朝鮮労働党中央委員会統一戦線部スポークスマン談話(2020.6.5)

今、我が人民は、「脱北者 」のクズが犯している反共和国ビラ散布行為とそれを黙認している南朝鮮当局の仕打ちに込み上げる怒りと嫌悪感を感じている。

汚いものはそもそも避けるのが上策だが、糞犬どもが敢えて我々の最高尊厳にちょっかいを出し、神聖な我々の地域にだらしない汚物片を度を超えるほど飛ばし送ったことについて激憤を禁じ得ない。

このような我が人民の激化した感情を込めて、金與正第1副部長は4日に談話を出し、クズどもとこれを放置した南朝鮮当局が事態の重大性と破局的後禍を深く悟りすべきことをちゃんとやれという意味深長な警鐘を鳴らした。

ところが、これに対する南側界隈の態度が実に奇怪だ。

夢よりも解釈を良くすることに習慣化してそうなのか、最初は彼らに対する脅迫に、その後はそこに脅迫というよりも南側が先に交流と協力に出ろと言う隠れメッセージが込められていると愚かに解釈したかと思えば、時間の経過と共に、昨年も10回、今年は3回ビラをまいたくせに此度の散布を特別に問題視することを見れば、対話と交渉を望むようだと自分なりの無駄な夢を見ている。

驚くべきことは、「統一部」スポークスマンが、「脱北者 」が飛ばしたビラの殆どが南側地域に落ちて分界沿線の自己側の地域の生態環境が汚染され、そこの住民の生命と生活条件に悪影響を与えるのでビラ散布が中止されなければならないと秋のカッコウのような声を出している事だ。

そうかと思えば、彼らが以前から対置界線での緊張造成行為を根本的に解消するためにビラ散布防止対策をとってきたし、実効性のある制度改善案も検討していた中で、まるでしまったとばかりに、よろしくないことが起こったかのように恥知らずに振る舞っている。

そのどこにも少しでも申し訳ないと言う本音の影も見られず、二度と緊張だけを激化させるしようもないことをやらかさないという意志も見受けられない。

今回の事態の重大性が、民族の前に約束した歴史的な宣言と合意に対する厳重な破棄であり、誰も望まない敵対的な感情と緊張だけ激化させる無駄な行為であることを知らずして言う酔っ払いの戯れ言ではないことを、我々はあまりにもよく知っている。

無駄なラッパを吹きならす前に、対南事業を総括する第1副部長が警告した談話であることを慎重に刻み、内容の一言一句を解いてみてから能書きをたれなければならない。

その中に込められた意味を理解できなかった場合は暗昧な白痴たちであり、知りながら白を切るのであれば、天下の卑劣漢と言わねばならないだろう。

金与正第1副部長は5日、対南事業部門で談話に指摘した内容を実務的に執行するための検討事業に着手することについての指示を下した。

南朝鮮で公然と反共和国ビラを飛ばしたのが5月31日だが、その前から南側からの汚い汚物が飛んでくるものを続けて回収し疲労に悩まされてきた我々は、これ以上耐え難い今回の事件をきっかけに敵はやはり敵だとの結論をさらに確固に下した。

我々は、南からのあらゆる挑発を根源的に除去し、南側との一切の接触空間を完全隔廃しなくすための決定的な措置を随分前から考えていたことを隠さない。

先ず手始めに、する事もなく開城工業地区に座している北南共同連絡事務所から必ず撤廃するものであり、連続して予め示唆した様々な措置も沿って立てようとするものである。

今、南朝鮮当局は今になってビラ散布を防ぐ方案を設けて検討中だと、以前よりはある程度進化した手法で高段手の弁明を並べているが、そうであれば、結局そのような法案もないまま軍事分界沿線地域で互いに一切の敵対行為を中断しようという軍事分野の合意書にいい加減に署名したという言葉ではないのか。

であれば、南で法案が採択されて実行されるまで、我々も国境地域で南側が頭が痛くなるような事柄を広げても言いたいことが言えなくなるだろう。

我々も南側がすごく疲労する事柄を用意しており、すぐに苦しむようにしようと思う。

繰り広げられている事態を直視しながら、対決の悪循環の中行くところまで行ってみようというのが我々の決心である。 我々が選択した道はいつでも真っ直ぐだからである。

精魂込めた塔を自らの手で崩そうと、そんなにも悪夢を現実にしたくて患おうというのに敢えて宥める必要があるだろうか。

どうせ飛ばすもの、割るものは早くなくしてしまう方がましだというのが我々の立場である。

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元記者。 過去に平壌特派員として駐在した経験あり。 当時、KEDOの軽水炉建設着工式で、「星条旗よ永遠なれ」をBGMとして意図的に流しながら薄ら笑いを浮かべていた韓国側スタッフに対し、一人怒りを覚えた事も。 朝鮮半島、アジア、世界に平和な未来が訪れんことを願う、朝鮮半島ウォッチャー。 現在も定期的に平壌を訪問している。