[寄稿]北朝鮮、岐路に立つ

コラム(引用)朝鮮が米・日との国交正常化と制裁の撤廃に成功すると仮想してみよう。そうなれば朝鮮は、その開発に必要な三つの要素、すなわち技術移転、投資、そして海外市場へのアプローチを即座に充分に得ることができるだろう。朝鮮の対米・対日修交により、中国もすでに確保した朝鮮市場を逃さないために、投資・貿易の増強に注力するだろうし、少なくとも一定期間は“朝鮮投資ブーム”のような現象が起きるだろう。そこに加えて、日本の植民支配の賠償金まで入ってくれば、紡織と資源輸出国としての朝鮮は、カンボジア、ラオス、バングラデシュのような類似の輸出構造を持っている他の国々程度の7%成長率、あるいはそれ以上の成長を望むこともできる。そして、朝鮮の基礎科学と教育制度、軍需工場などが持っている技術力を考慮するならば、労働集約的な紡織輸出から電子製品やソフトウェアのような技術集約的な商品輸出への履行速度は思った以上にはるかに速くなりうる。もしかしたら、20~30年後にはすでに成長動力をほとんど消耗した韓国の若者たちは、朝鮮の企業に就職しようと列をつくっているかも知れない。ところが、このように朝鮮半島で平和・経済協力ムードが造成されさえすれば、朝鮮のみならず周辺の情勢も種々の面で好転するほかはないだろう。・・・

朴露子(パク・ノジャ、Vladimir Tikhonov) ノルウェー、オスロ国立大教授・韓国学(出典:ハンギョレ新聞 4/24)

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元記者。 過去に平壌特派員として駐在した経験あり。 当時、KEDOの軽水炉建設着工式で、「星条旗よ永遠なれ」をBGMとして意図的に流しながら薄ら笑いを浮かべていた韓国側スタッフに対し、一人怒りを覚えた事も。 朝鮮半島、アジア、世界に平和な未来が訪れんことを願う、朝鮮半島ウォッチャー。 現在も定期的に平壌を訪問している。