「朝鮮の新型ミサイルの精度驚くべき」 専門家らが指摘

朝鮮の新型戦術地対地ミサイルの精度が驚くべき水準のものだと専門家らが評価している。

ドイツのミサイル専門家であるマーカス・シラー博士は23日、VOAの問いに対し朝鮮のミサイルが遠く離れた小さなターゲットに対しかなり高い精度を示していると指摘した。

シラー博士は、昨年に続き今回も同一目標の反復打撃に成功したのならば、朝鮮軍が少なくとも400km範囲内の「外科切除式」打撃能力を保有することになったと見なければならならないと分析、特に、最近リリースした新型武器は精密打撃能力の高度化が推進されていると強調した。

ブルース・ベネット ランド研究所上級研究員は、2010年の延坪島砲撃当時とは異なり、朝鮮は現在、精度の高い打撃が可能であると言及、別の新型武器である「北朝鮮版イスカンディル」のように下降段階で自由落下した後、再び上昇する 「プルアップ」起動が可能な場合は、迎撃に相当の困難を経験すると指摘した。

また、両方の新型ミサイルが似たような射程距離を持ち、遠くから後方の標的物である空港、滑走路などの精密打撃が可能で、航空戦力を用いた先制攻撃計画を困難にすると付け加えた。

イアン・ウィリアムズ戦略国際問題研究所(CSIS)ミサイル防衛プロジェクト副局長は、朝鮮が短い時間内に精度の大幅な進展を遂げたのは驚くべきことで、朝鮮のミサイル精度が落ちるという前提で想定した従来の戦略の転換を真剣に検討する必要があると指摘、今回の新型もプルアップ起動が可能であることを前提に、実戦状況で他のミサイルと同時多発的に発射された場合、すべてのミサイルを追跡し、迎撃することは現実的に難しいという点を認識して対策を講じなければならないと説明した。

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元記者。 過去に平壌特派員として駐在した経験あり。 当時、KEDOの軽水炉建設着工式で、「星条旗よ永遠なれ」をBGMとして意図的に流しながら薄ら笑いを浮かべていた韓国側スタッフに対し、一人怒りを覚えた事も。 朝鮮半島、アジア、世界に平和な未来が訪れんことを願う、朝鮮半島ウォッチャー。 現在も定期的に平壌を訪問している。